この物語はLOVE HOUREの姉妹作品に当たります。
軽くおさらい。
化粧品会社の研究室で勤める乳井室は、秋風とともに深い溜息を吐きだす。
その原因が実の妹、瑠璃のことだった。
瑠璃は実の兄、あまりのことを好きで好きで仕方がなかった。
その気持ちに応えることが出来ないと、突っぱねが、天璃もしかり、これに準ずるものがあった。
そんな二人に割り込んできたのが、新人女優の最上。
ひょんなことから知り合った二人だったが、心に大きな傷を抱えている最上は、あまりの優しさに触れ、次第に心が傾き始める。
否応なしに運命の渦に巻き込まれていく天璃。
瑠璃と美希の間で揺れ動く天璃は、自分の気持ちにけりをつけられないまま本編は終わる。
そして数年後、天璃と瑠璃、美希のトライアングルを崩す大きな事件が起こる。
それは出向先で知り合った菅の異常とも思える行動。
因縁と思える篠原節子との出会い。節子は女手一つで子供を育てていた。その子供が、この物語の主人公、颯太。
母親が働いている間、一人で留守番をさせられていた颯太は切るものも薄汚れていて、言葉が上手く喋れない子だった。
東京へ帰る前に立ち寄った各名所。そこには節子と颯太の姿があった。
しかしそれがすべての始まることになると、その時三人は知らずにいた。
その夜、節子が何者かに襲われてしまう。その疑いを掛けられたのが天璃。
事件は、一転二転しながら真相に迫って行く。
大きく揺さぶられた運命。
そして、最終章ともいえるのがこの物語。
不慮の事故で母親を失くしてしまった颯太を引き取り、実の息子のように育ててきたがあるきっかけで颯太が荒れ始める。
手を付けられずにいたが、一人の刑事との出会いで颯太は更生の道を歩きはじめる。
心を閉じてしまった颯太。
さて、この続きは表紙を開きお進みください。
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